
今日はいつものお客様先ではなく、社内打ち合わせです。
会議室に入ると、見たことのない画面がモニターに映っていました。
すると先輩が、
「今日からSEさんにも入ってもらうよ。」
新キャラです。
SEさんが、
「とりあえずプロトタイプを作ってみました。」
と画面を操作します。
プロトタイプ……。
見た感じ、普通にシステムです。
ボタンも押せるし、データも表示されます。
「これ、もうほとんど完成なんじゃないですか?」
と聞くと、
SEさんが、
「いや、全然(笑)」
えっ。
こんなに動くのに?
プロトタイプは、いきなり完成品を作るのではなく、
実際に触れるものを見ながら、お客様と認識を合わせるための試作品
なんだそうです。
例えば、
「このボタン、本当に必要?」
「この項目が足りない」
「実際の業務だと、この順番では使いにくい」
文章だけでは気づかなかったことも、画面になると見えてきます。
私が、
「じゃあ、間違っててもいいんですか?」
と聞くと、
SEさんは、
「むしろ今のうちに間違いを見つけたい。」
とのこと。
なるほど……。
完成してから、
「思ってたのと違う」
になる方が怖いんですね。
すると上司が、
「これだけ動くなら、もうお客さんに完成って見せてもよくない?」
SEさんがピタッと操作を止めました。
先輩も黙りました。
私はもう分かります。
今は何も言わない方がいい場面です(笑)


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