「上司さんって、ちゃんとすごい人だったんですね」

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今日は社内で、SEさんが作ったプロトタイプの確認です。

画面を見ながら、

「ここは分かりやすいですね」

「この項目も必要そうです」

と、みんなで確認していました。

私も少しずつ分かるようになってきて、

なんとなく打ち合わせについていけています。

すると、今まで黙っていた上司が、

「これ、月末に注文が集中したとき大丈夫?」

と一言。

SEさんの手が止まりました。

「……というと?」

「今は1件ずつ登録してるけど、月末って何十件もまとめて来るでしょ。」

さらに、

「あと、担当者が休みの日は誰が処理するの?」

「間違えて登録したとき、戻せる?」

次々に質問が出てきます。

……あれ?

いつもの、

「とりあえず作っちゃえばいいじゃん!」

の人と同じですよね?

SEさんも画面を見ながら、

「確かに。その運用は確認した方がいいですね。」

とメモを取り始めました。

打ち合わせが終わってから先輩に、

「上司って……こういうところ、すごいんですね。」

と小声で言うと、

「まあ、何年この仕事やってると思ってるの(笑)」

とのこと。

システムの細かい仕組みはSEさんの方が詳しい。

要件を整理するのは先輩の方が丁寧。

でも上司は、

実際に運用が始まったあと、どこで困りそうかを経験から見つけている。

今まで何度も、

「なんでそんなこと言うんだろう」

と思っていました。

でも今日はちょっとだけ、

この人、やっぱりこの仕事のプロなんだ。

と思いました。

帰り際、上司が、

「まあ細かいところはSEにいい感じに直してもらおう!」

と言いました。

……尊敬できた時間は、だいたい30分くらいでした(笑)

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